雪のなかでしろくまがえものをねらうとき
ほかのところは白いからめだたないんだけど
鼻のあたまだけは黒いからめだっちゃうんですよ
そこでしろくまは鼻のあたまを手でかくして
そっとアザラシなんかにすりよっていく。
ちょうどこうひまな子供が、
てをあたまにくんだまま寝転んでテレビをみていて
ずいずいずいずい進んでいくような。
でも、はんぶんいじょうのしろくまは手がみじかくて
鼻をかくせていないらしい。
このしろくまの祖先はそんな、
狩りにむいていないから街にでてきて、
こうしてポシェットとして生きているという
いいつたえが残っているとさ。
めでたしめでたし。