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2022 sta-nigi

2022-164

むかしむかしあるところに、たいそうよだれが出る赤子がおったそうな。
その赤子のよだれは、まるで湖かとみまごうほどあふれでて、そのよだれが集まりに集まったものが、琵琶湖になったそうな。
ある日、いっぴきのウサギが琵琶湖をおとずれ、よだれをながしている赤子にあったそうな。
「赤子や赤子、坊のよだれを、わたしに受け取らせてはくれんかね」
赤子は答えたそうな。
「わたしのよだれはたいそういっぱいでるので、うさぎさんのような小さきものにはよう受け取れまい。」
うさぎは答えたそうな。
「心配にはおよびません、わたしのからだはほれこの通り、6重ガーゼでできているゆえ、琵琶湖の3杯ぶんはあなたのよだれをすいとるでしょう。」
ーstanigi165へつづく