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2021
sta-nigi
025
そんなときラクダは、
この広い広いさばくが、
とても狭いもののようにかんじられた。
広々とした青空すら、
果てしない血の底すら、
なお狭いもののようにおもった。
あのこのよだれにぶらさがって、
そう、スタニギーとしてすごした日々。
それをかんがえるとラクダは、
大地も、空も、
まだみたことのない海でさえも、
なんだか広がりのない、
寂しいもののように、
思えてくるのだった。