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2021 sta-nigi

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そんなときラクダは、
この広い広いさばくが、
とても狭いもののようにかんじられた。

広々とした青空すら、
果てしない血の底すら、
なお狭いもののようにおもった。

あのこのよだれにぶらさがって、
そう、スタニギーとしてすごした日々。

それをかんがえるとラクダは、
大地も、空も、
まだみたことのない海でさえも、
なんだか広がりのない、
寂しいもののように、
思えてくるのだった。