「たいしたものだ!」
とひとりがいいました。
「ここがわれわれのあたらしいすみかになるわけだな」
ゾウはうなづきました。
ムチムチの赤ちゃんたちは
キョロキョロあたりをさがしましたが、
そのときとつぜん、ゾウのひとりがいいだしました。
その声はいままでの声より
まだすこしあかちゃんに届きました。
「どうもおかしいぞ!しょくん!
ニギニギだ!
ニギニギをやってみるんだ!」
たったいまひびいた象の声が
そのながいながいハナをとおして、
あかちゃんたちに届こうとしていた。