Mail Angle_up Angle_down Angle_left Angle_right Menu_open Menu_close prev next byebye
124 / 999
2021 poche-nigi

124

ようやくクマは
「ニギニギを肯定してくれる家」
にたどりつきました

白くふかふかな手が門を押し
その中にとびこみ、
ニギニギがせいぞろいするろうかをかけぬけ
つきあたりの小さなドアにすべりこむ。

無数のニギニギのある広間にたどり着くと
きれいなコットンのオックスフォードに身を投げて
クッションに顔をかくしました。

もう、
ニギニギ以外みたくありません。
なにも、ニギニギ以外は、
聞きたくなかったのです。