「どこへいってもニギニギできてたのしい、
しばらくのあいだふとんのうえでゴロゴロして、
まんまのじかんには帰るつもりだ。」
と、よだれを好きほうだいたらしたかれは、
おおかみのスタニギーのふさふさなたてがみを
めをこらしてながめながら
「まんまといえばきのうたべた、
あのむにょむにょしたしろいやつ」
「もういちにど、
あのむにょむにょをたべたいものさ」
「そのうちたべれるだろ」
おおかみのスタニギーはそう
そっけなく言って、
じまんのふさふさしたたてがみをまた、
かれにさわらせてあげるのだった。