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2023 sta-nigi

2023-066

この前、ある撮影の現場でね、懐中時計を片手に『ああ、時間が無い、ああ、時間が無い!』って言いながらはしりまわってください、って頼まれたから、そうしてきたよ。まあ、僕もプロだからね。なかなかいい仕事が出来たんじゃないかな、なんて思ってるわけ。でもなんか、その役を演じながらさ、(ああ、ほんとうにこういう人生だったら大変だったろうなあ)なんて思っちゃったわけです。だってほら、普段はまったくそんな生活をしていないじゃない、僕。朝から晩まで、ぷりぷりむちむちした赤ちゃんの首とかにぶらさがったりさ、ごろごろごろごろしていたり。ふと大人のひとがやってきたとおもったら、とくだんなにか仕事を頼まれるでもなく、ベッドにいったり公園にいったり、まあそりゃあ、ときどきはちゃんとヨダレを拭いてあげたりね、自慢のこの耳をニギニギさせてあげたりはしますよ?僕もまあそっちもそっちでプロだからね。そんかかんじなんだけど、でもそもそも、ほんとうに僕がふだんから、『忙しい、忙しい、』っていう生活をしていたら、こんなクリエイティブなうさぎじゃあなかったわけです。なんかそういうのって、面白いですよね笑