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2022 sta-nigi

2022-170

よっと、赤ちゃんの肩のほうに登った。
よだれの水がとろんと光り、
ニギニギのギュッとした感覚が匂い立っていた。
赤ちゃんの肩のほうに登った。
よだれの水の光りと、ギュッとした匂いが、
赤ちゃんの生の証明として際立っていた。
いますこし、赤ちゃんの肩のほうに登ると、
その肩越しには、おかあさんの頬が見えた。