Instagram
Homepage
Mail
Angle_up
Angle_down
Angle_left
Angle_right
Menu_open
Menu_close
prev
next
byebye
2022
2021
2020
context
026
/
999
2022
poche-nigi
2022-026-kuma
「正直にいうとはじめは、にんげんの肩からさげられるなんて、という感じでしたね。」と、二代目であるくろくまのポシェニギーはふりかえる。しろくまにしろ、うさぎにしろ、にんげんのもとで奔走してきたポシェニギーたちは、べつに野生を忘れたわけではなく、ふつうの動物だったけどポシェニギーになった。「自分もそうなるなんてねえ、戸惑いもしたけれど、感激もしたよ。」そう続けながら、「わたしのいる場所はここだ、そんな気分になったんです。」くろくまの澄んだ瞳は、そう言ったあとにあたたかに輝いた。