Mail Angle_up Angle_down Angle_left Angle_right Menu_open Menu_close prev next byebye
021 / 999
2022 poche-nigi

2022-021-kuma

しろくまは、しろくてふわふわしている、しろくまはその事実だけで、神自身が「傑出した発明だ」と自慢したほどのできばえだった。
いっぽう人間は、つるつるでのっぺらぼうで、居場所を自分いがいにもとめながら、えんえんと旅をするような動物だった。
おおくの人間が、しろくてふわふわしたしろくまを求めた。それが、自分を満たすと思ったからだ。しろくまは、そんな人間に、しかたがないなあ、と思い、ニギニギさせてもいいよ、と思った。
ニギニギさせてもらった人たちは、ずいぶんと心が落ち着いた。はじまりは、しろくまだったからだ。