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2021 sta-nigi

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「ふう…」

うさぎのためいきが
風にのってそうげんをかけながら
ふきあがるこまかい花々とともに
とけていくのがみえる

ふさふさとたたえたそのひげが
なんだかキマらないきがして
うさぎはうつうつとした
あしがもつれてうまくはしれない夢のような
まとまりをもった大気のかべにはばまれるような
そんなうつうつとしたきもちに
のしかかられているようだった

「ああ…」

「おいらのヒゲさんよお…」

また、
ためいきが花とともに大気にとけて
この地球をかこんでいるおおきなちからに
ちいさなてんをうがつ

そこからふきこむいちじんの突風が
うさぎのヒゲのぐあいをちょうどよく
良いかんじにしたことにまだうさぎは
きづくことができないでいた。