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2022 sta-nigi
2022-016-kuma
笑いながら手をニギって、地球にいることを感じる。はじめてニギったときには、この地球が、惑星だっていうことに気づいた。この地球がうまれた瞬間をだれも知らないみたいに、君が何かをはじめてニギった瞬間は誰も知らないし、覚えていない。いや、もしかしたら、はじめてニギられた誰かは心をとても打たれて、もしかしたら君の最初の瞬間を覚えているかもしれない。もし、それが、僕のこのクマの手だったとしたら、僕はそれを、覚えているだろうと思う。